既製品でも自分にフィットするメンズシャツの選び方

自分のことを知り、自分のカラダに合ったシャツを纏う大人の男性は素敵ですね。

日本人体型にフィットするシャツとは?ポイントと選び方をまとめてみました。

※Xシャツ提供:ランズエンド

インポートシャツが似合わない理由

大枚叩いて買った筈の海外ハイブランドのシャツなのに「似合わない」「フィット感がない」と感じることがあるのは何故でしょうか?

理由として日本人とは根本的に体格が異なる欧米人をモデルとしたシャツを選んでいる可能性があります。

雑誌に登場するハイブランド・モデルの多くは欧米人。

もちろん日本人男性モデルも存在する訳ですが平均的日本人体型とはかけ離れた存在、平均値とは到底思うことが出来ません。

今からモデル体型を目指す人は別として(笑)本当にカッコイイ大人の男性とは、筆者(私)の考えだと自分のことを客観視出来ること、自分に似合う服を知っている人だと思っています。

既製品でも自分に合ったシャツを選ぶには?

(1)日本人体型モデルのシャツを選ぶ。

同じ日本人であってもやせ型、筋肉質、ぽっちゃり体型など体型は人によって様々と思うかも知れません。

それでも欧米人と日本人の体型差に比べれば瑣末なものです。

日本人なら日本人体型をモデルにしたシャツを選ぶことで既製品であっても快適な服を手に入れる近道となります。

シャツに限ったことではないのですが服の持つ全体的なデザインのバランスを考えると手直ししないに越したことはないのです。

(2)首回り/裄丈を指定できるタイプを選ぶ。

ファストファッション台頭でカジュアルに限らずS~L表記のシャツも増えましたがフィット感の要である首回り/裄丈はやはりしっかりフィットしたものを選びたいもの。

好みサイズに首回り/裄丈を指定出来ることに越したことはありません。

日本人に合ったシャツの選び方

ひと言で「日本人男性をモデルにして作った」という事は簡単。

では具体的に「日本人男性にフィットするよう設計&縫製されたシャツ」とは、一体どのようなシャツを差すのか?

自宅にあった以下2枚のシャツを比較しながらデティールをチェック&確認してみることにします。

  • 既製品A:比較的安価で入手可能な某ファストファッションブランドのオリジナルシャツ
  • Xシャツ:日本人の体型をモデルに作られたことで有名なランズエンド発「Xシャツ」シリーズ

(1)襟型

既製品A* 帯型
Xシャツ* 曲線を強めたブーメランのような形状
某ファストファッション スリムフィットタイプシャツ ボタンダウン襟型

既製品A=某ファストショップ(といってもバレバレw)オリジナルシャツです。

かなり使い込んでもいますが(汗)、襟型は変わらない筈なので襟回りのカタチを確認しています。

曲線はあるも少し三角形に近いイメージです。

メンズ・ベアードマクナット・アイリッシュリネン・ドレスシャツ タグ|ランズエンド

Xシャツ=日本人男性に合わせて作られたシャツ代表の襟まりです。

前出シャツと異なりかなり丸い印象。

自然なカタチで首に沿うよう、立体的&曲線な襟型になっています。

(2)肩ライン

既製品A*
Xシャツ* 前方落としの肩ライン

スマートフォン使いすぎで日本人の姿勢は猫背なのか!?ランズエンドによると日本人体型の特徴として欧米人に比べて肩が前方に傾き気味なのだとか。

Xシャツの肩ラインは日本人体型に合わせて肩線をやや前身頃側、少し落とした位置に設定されているとのこと。

そこでAシャツの肩ラインと比べてみたのですが「あれ、Xシャツとあまり変わらない!?」←検証している意味がなくなる(汗)。

なんて、わずか数センチでしたがXシャツの方が前寄りになっていることがわかりました。

わずか数センチされど数センチ、着心地には大きく影響してくるのですね。

(3)アームホール

既製品A* 直線的な縦長
Xシャツ* 楕円形
ランズエンドXシャツのアームホール

写真:Xシャツのアームホール。腕の付き方に沿って楕円形に縫製されています。

アームホールを楕円曲形に仕上げるには職人技が必要となのだとか。

アームホール縫製をひとつチェックするだけで既製品であってもシャツの良し悪しを見分けることができそうです。

某ファストファッションブランド スリムフィットタイプボタンダウン 肩まわり

写真:既製品Aのシャツであっても一見すると円形に縫製されているように見えるアームホールですが・・・

某ファストファッション スリムフィットボタンダウン アームホール

裏返してアームホール縫製をチェックしてみると上方向(写真中)かの場合、肩トップにかけて曲線縫いされていることは分かるも、横方向(写真左)あるいは下方向(写真右)方向から縫い目を見ると比較的直線縫いに近い様子が見て取れます。

(4)肩ヨーク

既製品A*
Xシャツ* 中心で切り替えた肩ヨーク
日本人男性体型にあったシャツの選び方
  • 写真上:Xシャツ
  • 写真下:既製品A(某ファストファッション代表)

Xシャツの場合、表・裏布共に背中心で切り替えて仕立てたショルダーヨークになっています。

生地を斜めに使うことで自然な伸縮性を作り出すと共にカーブ形状にすることで日本人の肩の丸みに自然にフィットする作りになっています。

更にヨーク中心にタックをついていることでアクティブに動いた際にありがちなツレ感が減りゆとりが生まれます。

(5)脇ライン

既製品A* 直線的
Xシャツ* カーブした脇ライン
メンズ・ベアードマクナット・アイリッシュリネン・ドレスシャツ着用時|ランズエンド

サイズは合うもシャツによって、着痩せして見える・見えないは脇ラインの作りが関係しているかも。

ランズエンド「Xシャツ」では脇ライン生地を僅かですがカットしているとのこと。

言われてはじめて「そういえば脇ラインが細くなっているかも」と感じる程、本当にわずかな違いですが例え1センチであっても削るところは削ることで更なるフィット感が生まれるのですね。

(6)袖

既製品A*
Xシャツ* 前振り型の袖を採用

日本人に限ったことではないも日常生活では手を前に出していることが多いとのこと。

メンズ・ベアードマクナット・アイリッシュリネン・ドレスシャツ着用時|ランズエンド

「Xシャツ」ではジャケットで採用される前振り型の袖を採用しとのこと。

袖をつけた角度が少し異なるだけで日常動作における肩回りの動きが俄然スムースになります。


投稿日

カテゴリー:

投稿者:

タグ: