雑誌メンズプレシャスによるとトレンチコートは”大人にこそ似合うコートであり、自分流に手なづけ、長年着続けているように魅せてこそ、カッコいい。”なのだそうだ。
私にとってトレンチコートとの遭遇といえば子どもの頃にハマって見ていた刑事コロンボが着ていたヨレヨレなトレンチコートなのだけど、なるほど、あれはヨレヨレ・・に魅せていただけなのかと今更思ってみたりします^^。
画像:インポートブランドが揃う「YOOX:ユークス」にてコットン素材のトレンチコートをセレクト表示した様子。
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1. 「TRENCH COAT:トレンチコート」の特徴
- ミリタリーウエアを出自とするとしたデティールを残す。
- 肩部分:ボタン留めのショルダーストラップ
- 腰回り:D鐶
- 襟元:チン・ストラップと呼ばれる帯
- 手首:ストラップ
- 元祖:英国バーバリー、アクアスキュータムとされる。
- 生地:防水加工を施した綿ギャバジンが有名。
日常に用いられるようになった今でも戦時に用いられたデティールを多く残すトレンチコートのイメージは質実剛健、男性らしいコートの代名詞です。
肩につけれた”ボタン留めのショルダーストラップ”や腰回りの”D鐶”は全て軍用時代の名残。ウエスト位置にあるベルトはトレンチコートのスタイルを象徴しています。
2. 映画で観る「トレンチコート」のダンディズム
映画「カサブランカ」1942年
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【概要】
モロッコを舞台とするラブロマンス映画。
ハンフリー・ボガートのトレンチ姿は伝説的なカッコ良くトレンチ=ハードボイルドイメージを決定的にした流行に流されない定番コートを決定づけました。
ちなみにボガートが着ていたトレンチコートはアクアスキュータムだったと言われるとのこと。改めアクアスキュータム人気を不動のものとしました。
映画サムライ@1967年
【概要】
アラン・ドロン演じるトレンチコートは高い位置できっちり結んだ腰ベルトが印象的。ルーズさが全くなく、シャープなフォルムが特徴。
【作品から学ぶ!着こなしポイント】
中に着たスーツも細身で現代のビジネススタイルとして応用が効きます。
3. 「トレンチコート」購入時のポイント
トレンチコート素材として軍事用として用いられたギャバジンの他、ウール、また現代では合成繊維や皮革製品のトレンチコートも登場。ニーズ、好みに合わせて選ぶことが出来る時代になりました。
- トレンチコートの雰囲気を存分に楽しみたい→ギャバジン
- 防寒重視で選ぶ→ウール素材
- コスパ重視→合成繊維
- 個性重視→皮革素材、他
デザインにおいてもミリタリーを出自とした形をリスペクト、頑なに守るデザインから簡略化、或いはオリジナルデザインより変化を付けたコートも登場しています。
個人的にトレンチコートの好みはずばり経年変化を楽しめる一着。
ギャバジン生地について、20代早々ブランドもののトレンチコートを買いましたが、防水加工は一生ものではありませんでした。
当たり前なのですが長く使えば襟袖など擦り切れて来ます。
長く使った感=味わいになるような良質なモノを選びたいですね。
4. 現代風に「トレンチコート」を着こなす
【ハンフリー・ボガート風トレンチの着こなす場合】
- フロントボタンは留めない。
- ダブルブレストのフロントはゆるめにあわせ、腰ベルトは無造作に硬く結び上衿を半分だけ立てる。
参考まで、メンズプレシャスで紹介、現代風にトレンチコートを着こなす!として紹介されていたコートのアンダーのコーデは以下のとおりでした。
- ツイードジャケット
- シャンブレーシャツ
- ボリューム感ある靴
- カモフラージュ柄のストール
ハードボイルドなトレンチコートに負けない素材としてツイードジャケットやボリューム感ある靴が良く似合います。普段なかなか使う機会がない(難しい)カモフラージュ柄のアイテムも、トレンチコートであればマッチします。
参考にした雑誌:雑誌「メンズプレシャス」2014年冬号 特集”伊達男の服装(心意気)は名画から学べ!スクリーンから紐解く定番コートのダンディズム”