「若い頃に長くパンプスを履いていた名残」程度に思っていた「外反母趾」ですが年齢と共に更に悪化、歩くことに支障を引き起こす可能性さえあるのだとか。
靴の展示会に参加。
年齢と共に進む外反母趾の理由を学ぶと共に外反母趾で悩む女性に良い靴をチェックしてきました。
年齢と共に外反母趾が進む理由
年齢と共に女性の外反母趾が進む理由について、アシックス資料によると以下の通り。
・男性に比べ、筋力が弱い。
・関節、靭帯がゆるみ、やわらかくなる。
・横アーチが崩れ開張足になりやすい。
・内側縦アーチが崩れ、足の内側に倒れ込みやすい。
筋力衰えによる負のスパイラル
年齢と共に足裏からも当然、筋力が徐々に落ちていきます。
長い期間、窮屈な靴を履き続けてきたことで負担がかかっていた親指付け根に対し、内側に倒れこんだ重みがかかるようになります。
足裏アーチが崩れ始めると親指付け根=外反母趾がある場所に更に負担がかかるようになります。
靴を履くこと、歩くことが億劫になる負のスパイラル
外反母趾が進むことで靴を履くことが辛くなります。
靴を履くことが辛いので外出する機会が自然に減るようになると筋力の衰えはますます進むことになります。
正直言うと私自身「たかが外反母趾」と甘く見ていたのですが高齢者にとっては快適に歩く上で外反母趾は見過ごせない足トラブルなのだと痛感しました。
外反母趾を進ませない正しい靴の選び方
- 靴はゆるければ良い訳ではない。
- 何度も調整に時間をかける以前、自分の足に合った靴を選ぶことが大切。
- どれだけ良い靴でも定期的に交換する必要がある。
その昔「外反母趾対策ならつま先にゆとりがある靴が良い」とばかり誤ってメンズ用ウォーキングシューズを買って失敗したことがあります。
同じ24センチなのにウィメンズと比べて全体的にかなりゆとりがある感じ。
「ゆとりある分には問題なし」と甘く考え使い始めたも半日も歩くと足のあちらこちらにマメが出来る状態で快適に歩くことはできませんでした。
特にカカトゆるみが大きく何度も調整してもらうも結局、履くことができず仕舞いとなりました。
この経験を踏まえ学んだことは以下のとおりです。
自分に合った靴を選ぶ第一歩としてウォーキング、歩くことを得意とするブランドを選ぶと無難です。
「外反母趾」という言葉が認知されるようになるとあるゆるブランドから外反母趾対策の靴が登場するようになりましたが残念ながらちょっと靴の幅を広くしただけの靴も多く存在します。
足の悩み本気で解決するには「靴は足の延長」と考え、足の悩みに特化した靴を揃える専門店、ブランドを選ぶとことから始めます。
外反母趾で悩む女性におススメの靴
●アシックス・ライフウォーカー
外反母趾で悩む人向けに作られたライフウォーカー(ASICS)です。
オブリーク3E相当。
スリッポンタイプなので着脱もスムースです。
ライフウォーカーとはアシックスより展開しているシニア向けシューズのこと。
今回記事で紹介している”外反母趾”対策の靴の他「靴の着脱が大変」「内転筋が弱ってきた」など高齢者全般にありがちな悩みをサポートしてくれる靴を展開しています。
外反母趾に悩む女性にとって鬼門はつま先ということでまずはアッパーをチェックします。
アシックス曰く「丸みのある形に加えて柔らかな材質を使っている」とのこと。
つま先全体をやさしく包み込むカタチになっています。
着脱がラクなスリッポンタイプですが更に一工夫。サイドにゴムが付いています。
外反母趾に悩み女性の場合、得てして「つま先」ばかりに目が行きがちですが快適に歩く上でカカトのフィット感はとても大切です。
くるぶし回りをしっかり&やさしくホールドしてくれる丸みのあるカカトは安心感があります。
裏返すと靴の雰囲気一変、まるで本格的なウォーキングシューズ!アシックスならのテクノロジーが詰め込まれたアウトソールが現れました。
個人的にひと際目を引くのは歩く上で要となる写真丸印「つま先」「カカト部分」の作り。
筋力衰えによってつまずきやすく踏み込みが弱くなる高齢者にとって快適に歩く上で強力なサポート機能です。
高齢者向け外反母趾対策として現在アシックス・ライフウォーカーより展開しているのは全2色です。
どんな服にも合わせやすいブラックとベージュ。
何歳になってもお洒落したい高齢者のためにデザイン、カラー展開がもう少し増えると良いなと思っています。今後に期待。
アッパーと同色系にまとまったインソール。
外反母趾になると進むと言われる足裏を凹凸感あるインソールでサポートしてくれます。
足裏サポート機能がついているので長く歩いても疲れにくく快適です。
間もなく母の日、父の日。
大好きなお母さん、お父さんがいつまでも元気に歩けるように家族で靴について考えてみる良い機会ですね。