”良質な睡眠のために良かれ”と思っていたことが実は返って睡眠の質を下げている可能性があるのだとか。
林修の今でしょ講座「2021睡眠の新常識」を参考に、寝る前にやってしまいがちな誤り5つをまとめてみました。
1.寝る前にホットミルクを飲む。
牛乳にはトリプトファンというアミノ酸が含まれていることで有名です。
トリプトファンはメラトニンの分泌を促す働きをするセロトニンという物質をつくる材料になるため寝る前に牛乳を飲むと良いと言われてきました。
しかし!
口に入れた牛乳を栄養素(トリプトファン)として取り込むためには約16時間かかります。
夜寝る前にあわてて牛乳を飲んだところで直ぐにトリプトファンを得る、安眠を期待できないのです。
安眠を期待出来ない上に夜寝る直前に脂肪分を多く含む牛乳を飲むことは胃もたれ原因となる可能性すらあるので牛乳を飲むタイミングには気をつけましょう。
牛乳を飲むことについてもうひとつ。
カルシウムが足りていないとイライラしやすい!という話もまことしやかに言われて来ました。
しかるに私自身もその昔、子どもが反抗期だった頃に「これはきっとカルシウム不足に違いない」とばかり、牛乳を必死になって買い足していました。
しかるに全く反抗期が改善しなかった理由は何か?
カルシウムが足りなければ身体のあちらこちらにある骨を溶かして大切な脳へ持っていくだけのこと。
骨粗鬆症になることはあっても脳がカルシウム不足に陥ることはないそうです。
2.汗をかくほど風呂に入る。
寝る前の1時間~1時間半前に風呂に入って身体を温めることは大切と言われています。
しかし!
41℃を超えるような熱い風呂に入る。或いは低温(40℃程度)の湯温であっても長時間、例えば15分以上入ればやはりのぼせます。
問題となるのはダラダラと汗をかくほど入浴すること。
「のぼせる」とは「脳がこれ以上は無理だよと悲鳴を上げている」状態です。
疲れている時、実は良い睡眠は取れていないのです。
しかるに寝る前にサウナに入るなんて愚の骨頂!
昨今、風呂場の室温も暖かく設定されていることから、のぼせやすくなっています※。
※露天風呂だとのぼせないのは鼻から入る外気が冷たいためです。
安眠のために入浴をするなら程々に。
3.寝ながらヒーリングミュージックを聴く。
ヒーリングミュージックを聴くことでリラックス、副交感神経が優位になり睡眠導入に良いと言われます。
しかし!
ヒーリングミュージック(BGM)は布団に入る前に聴くものであり、布団に入ってからは控えるべきです。
なぜか。
寝ている間、耳は自分の身を守るためのリスクヘッジとして常に起きている状態です。
動物しかり、寝ている間も音によって異変を感じ対処するためです。
この状態で音楽を聴くと結果として交感神経を高める原因になります。
「いやいや私は音楽を聴きながら寝ている」つもりでも、耳が音に傾倒している状態、交感神経が優位と浅い眠りになっているのです。
4.(スマホしながら)寝落ちする。
スマホを見ていると自然に寝落ちできる、という話も耳にしますがこれもNGです。
そもそも寝落ちで質の良い睡眠を取れなていません。
更に寝る前にブルーライトを浴びること=スマホをすることは肝斑はじめとするシミ、シワを増やす原因とも。
ブルーライトで眠りが浅くなると肌を修復してくれる成長ホルモンも出にくくなります。
例えブルーライトをカットしたメガネをかけていたとしもスマホから入ってくる情報が脳を刺激することからやはり良質な眠りに入る事はできません。
5.靴下を履いて寝る。
足から冷えて眠れない、冷え性なので靴下を履いて寝ている、という人も多いのでは?
私がそうでした。
しかし、靴下を履いて寝ることで睡眠の質を下げてしまう上に冷え性を悪化させてしまう可能性もあるのだとか。
靴下を履くことに関して、まず足先を締め付けることで血行が悪くなり、更に冷えを悪化させる可能性があります。
更に靴下の中で汗をかいて返って冷えることもあります。
上がった体温が下降するタイミングで睡魔が訪れると言われています。
しかし、放熱すべき足裏を出しておかないと放熱できない=深部体温が下がりにくくなり良質な睡眠へ誘われません。
今記事内容を踏まえて+アルファ、次記事では良質な睡眠のためにやっておきたいことをまとめています。
参考にしたメディア:2021年5月11日放送”林修の今でしょ講座「2021睡眠の新常識」”
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