「デング熱」基礎知識

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まもなく紅葉シーズン前に旅好き、山好きとしては気になる「デング熱」。「デング熱」について知っておきたいこと&対策をまとめてみました。


写真:2013年撮影 新宿御苑にて。デング熱騒動で新宿御苑も休業する事態となりました。

「デング熱」に感染するとどうなるの?

主な症状

  • 急な発熱
  • 発疹
  • 痛み

通常1週間程度で症状が収まるも出血症状を起こして重症化する可能性も。

「デング熱」発症後経過の様子

9月10日NHK放送クローズアップ現代にて実際にデング熱になった女性のインタビューが参考になりました。

はじまりは40度高熱。意識を失い救急搬送されたそうです。

女性曰く”外が暑かったので熱中症と思った。”とのこと。そのまま入院したも40度の熱は一向に下がらない。病院医師も病名がわからない状態だったそうです。

「デング熱」と判明したキッカケは「高熱を発する直前、娘の足がたくさんの蚊に刺されていた」と母親より医師に伝えたことから。専門医師が検査、ようやくデング熱と判明したそうです。

デング熱による高熱はつづき9日間入院。

寝ていても横になっていても痛い。
夜眠ることが出来ないほど痛い。
鎮痛剤がないと眠ることが出来ない。

「早く治ってくれ」としか言いようがない状態だったそうです。

「痛み」と「高熱」という点でインフルエンザと勘違いする可能性も無きにしも非ずですが、蚊が飛ぶシーズンに、喉の痛みなどないのに高熱と痛みがあるのであれば、70年ぶりデング熱騒動となった今年に限らず、頭の隅にデング熱感染のことを入れておいたほうが良さそうです。

敵を知る:デング熱、ヒトスジシマカ

ヒトスジシマカは「待ちぶせ型」

家の中で夜中にブーンと飛んでくる普通の黒い蚊(アカイエカ)であれば殆ど心配はいらないとのこと。

一方で「デング熱」を媒介するとされるヒトスジシマカですが、遠くからやってきて人を刺すのではなく、じっと待ちぶせをしていて人が来た時に刺す習性をもつとのこと。

個人的な経験ではレジャーで外に出ていても太陽輝く日が傾き始めた時間帯、16時以降に河原近く、ブッシュ、山歩きは危険。

日中時間帯であっても道に迷って鬱蒼とした獣道に入った時などはこれまた危険なので気をつけましょう。

蚊にさされてないのにデング熱?

「デング熱」騒動より「代々木公園」付近に行っていない」「海外渡航歴もない」更には「蚊に刺された覚えがない」という人まで「デング熱」患者が現れました。

理由は以下のとおり。

「代々木公園」で「デング熱」を媒介する蚊に刺された人が地元で再び蚊に刺されることで「デング熱」が広がる。

蚊は「試し刺し」をすることもあるため、本人は蚊に刺された自覚が無くても、デング熱に感染している可能性がある。

自分は「デング熱」とは無関係とばかりも言っていられないことがわかります。

5-8割の人は症状が出ない。

クローズアップ現代で医師が語っていました。

症状が出ない人の割合に正直びっくり。蚊に媒介された「デング熱」からのみ発症する「デング熱」が、広がりを見せる理由を垣間見た気がします。

代々木公園で「駆除」が遅れた理由

そもそも公園のような広大な場所でヒトスジシマカを退治するのは容易ではないところ、代々木公園で「デング熱」患者が始めて確認されてから1週間後に公園閉鎖でした。

1週間内に公園一部は消毒を行ったも公園全体、デング熱に感染していた女性が移動、再び蚊にさされた場所=原宿門近くでは消毒は行われなかったとのことでした。

理由は女性が住む埼玉県側での聞き取り不足。

そもそも代々木公園のことを知らない人間=埼玉県側で聞き取る事自体、無理があったと思われます。

蚊の駆除は難しい

厄介なことに蚊の幼虫であるボウウラを退治するために池の水を抜くだけでは不十分とのこと。

大きな池には捕食者が多いため、実は繁殖には小さな水溜りの方が適しているのだとか。

蚊は木の窪みの僅かな水だけでも卵を生む。晴れて木の窪みが晴れて一時的に乾いたとしても再び雨が降ることで幼虫は孵化するそうです。

次の記事では「デング熱」にならないための対策をまとめてみました。→


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