東京銀座6丁目にあった松坂屋跡地に生まれた大型商業施設GSIX(銀座シックス)。
とかく日本初出店ショップやレストラン、或いは屋上庭園ばかりに目が行きがちですがアート空間としても愉しむことが出来ます♪
GSIX(銀座シックス)という空間そのものを120%楽しむために一度は見ておきたいアート5か所を紹介します。
1.中央吹き抜け
GSIX(銀座シックス)2階~5階にかけて大きな空間となっているARTRIUMには草間彌生さんのアート作品、カボチャの風船がぶら下がっています。
バルーンは大小3種類で計14個。
下から見ると「LOVE FOREVER」の文字を見つけることができます。
エスカレーターを使えば否が応でも目に入るため「GSIX(銀座シックス)でアート作品を見るぞ!」など気負う必要はありません。
ちなみにARTRIUMに草間彌生さんの作品が飾られるのは期間限定でGSIX(銀座シックス)開業より約1年間。
呑気に構えていると見ない内に変わってしまう可能性があるのでご注意を。
GSIX(銀座シックス)4Fには草間彌生さんデザインによる土産店ポップアップストアが開設、
小さな店内はいつ訪れても多くのファンで賑わっています。
個人的に最も興味深かった草間彌生さんデザインのティーウエアセットです。
「愛はとこしえ」「花」「夢」「雲」「心」「死」そして「宇宙」など、カップやティーポットにはそれぞれテーマがつけられています。
ちなみにカップ1客の値段は一律約6万円のところ何故か「愛はとこしえ」のみ7万円超なのは愛は高くつくもの・・だからでしょうか。
蔦屋書店
GSIX(銀座シックス)6階レストラン街の一角を占める銀座 蔦屋書店です。
アート書店と銘打つ銀座 蔦屋書店にはアート、芸術に関する書物はもちろん、本の世界に誘うアート空間が広がっています。
上段の本は全てレプリカ。
天井まで本が詰まれた大型図書館、或いは目当ての本を求めて巡った古本屋…
人によって見え方は違って見えるであろう空間は娯楽と言えば本を読むこと、本屋を訪れることだった時代までタイムスリップしたような気持ちになります。
銀座 蔦屋書店ショーケースには「日本デザインのエッセンス」と題し展示物が並んでいました。
赤と白をベースにしたディスプレイは日本のイメージそのものです。
12メートル壁面
GSIX(銀座シックス)のショッピングエリア内を歩いているとフロアをまたいで 高さ12メートル壁面に設けられたアート作品2か所と遭遇します。
*リビングキャニオン
階段にすると約2フロアー分くらいでしょうか・・・内階段には緑茂る壁面アートが展開しています。
世界各地で垂直庭園を多く手掛けることで有名、パリ植物学者でもありアーティストでもあるパトリック・ブラン氏によるものです。
日本固有種の植物を含む多様な植物の庭園を垂直に実現。水を使わず壁面に飾られる植物の在り方の未来を見るようです。
*リビングウォール
デジタルの仕掛けで流れる滝の様子を再現している「リビングウォール」です。
滝に打たれている豊かな緑は前出リビングキャニオンの植物に倣って描かれているとのこと。
2つのアート作品を比較しながら見ると楽しそうです。
「滝と言えば下から見た方が迫力あるよね」ということで下から眺めてみました。
なかなかの迫力です。
日没と共に滝の様子も変わると聞いて再訪。
闇夜に浮かぶ滝の姿を見ることができました♪
百聞は一見に如かず、動画に収めてみました。
3フロアー分の高さを水が落ちる様は美しいのひと言です。
回廊、エレベーターホール
*回廊
GSIX(銀座シックス)3~5階に展開しているショッピングエリアをぐるっと囲むようにある回廊の壁面にもアート作品が飾れています。
「民」という作品シリーズ。
治められ権力を持たない「民」のイメージより、つかみどころない現代生きる私たちを表現しているとのこと。
「ふと足を止め、自分と向き合えるひととき」を感じることが出来るよう作られたアート空間はショップ周辺の喧騒が嘘のように静かな時が流れていました。
*エレベーターホール
2~5各階、南エレベーターホールに飾れている彫刻です。
最奥に鏡を配した上から江戸小紋である朝顔、菊、蝶など文様がレイヤーで組み合わさっているとのこと。
新しさと懐かしさが融合した作品に仕上がっていました。
ちなみに今回は赴いていませんが南があれば北もある、北エレベーターホールにもアート作品が展示されているとのこと。
次回チェックしてみたいと思っています。
*その他
回廊、エレベーターホールに限らずGSIX(銀座シックス)ショッピングエリア内ところどころに和のイメージを感じさせるアートを垣間見ることができます。
買い物に疲れた時にふと壁面アートを眺めれば気持ちも落ち着いてきますね。
建物外観
最後に忘れてはいけないGSIX(銀座シックス)建物外観について。
オフィスが入る上層階では建物全体に水平の統一感を持たせるためにステンレスのひさしを巡らせているとのこと。
第一印象は耐振性が半端なく良さそう・・という事。シンプルながら圧倒的な存在感を放っています。
一方でGSIX(銀座シックス)の顔、中央通りに位置する建物正面は暖簾をイメージして縦方向に展開するファサードを並べたとのこと。
写真は銀座中心街である四丁目より銀座シックスを目指すとまず目に飛び込んでくるフェンディのファサード。
海外トップ6ブランドのファサードを眺めていると如何にも銀座。飛びっきり上質で華やかな気分で買い物客を向かい入れてくれます。
バレンチノのファサードです。
更にセリーヌ、ディオールのファサードが存在感をアピールしていました。
世界屈指のブランド連なる銀座シックス表玄関に何故か威厳を放つ三井住友銀行が!
三井住友と言えば松坂屋時代からここにあったような・・・メインバンクなのだろうなあ・・・なんて想像を巡らせてみました。
合わせてcheck!
*ギャラリー
GSIX(銀座シックス)5階にあるギャラリーでは入場無料の小さな展示会が催されていました。
画廊ひしめく銀座の街に相応しい空間です。
*ラウンジ6の扉
写真正面:正方形はGSIX(銀座シックス)上顧客のみが利用することが出来る専用ラウンジ入口。
黒漆喰の壁に古い蔵をイメージした扉とのこと。
ショッピングエリアの喧騒とは別世界、重厚な威厳を放っていました。
*ショーウィンドウ
各ショップ知恵と工夫を凝らしてお金をかけてデコレーションされたショーウィンドウは見ているだけで心豊かになります。
贅沢に生花を使ったデモはさすが銀座一等地に建てられた施設ですね。
デニム切れ端で作られた服が飾られてショーウィンドウです。
生みの中をイメージするような。爽やかさが印象に残りました。
*ショップの展示
まるでアート小物を展示しているかのような店も多く見受けられました。
写真:人とモノを繋ぐ空間「CIBONE CACE」ショップの様子です。
目的をもって何か買うというよりは偶然の出合いを求めてゆっくり店内を巡りたくなる感じ。
偶然出合った小物がいつしか取って置きの逸品、お気に入りになってくれそうです。
まとめ
個別にアート作品、空間を紹介しましたがそもそもGSIX(銀座シックス)では商業空間そのものがデザインされています。
思わず回遊したくなるような人の動きをデザインしているとのこと。
子どもの頃の楽しみと言えば休日を使ったデパート巡り。
モノを売るだけだった商業施設がアートを楽しむ空間へ。
大行列でめげて目当てのレストランで食事が出来なくても、或いは買い物をしていなくても、銀座シックスにいるだけでまるで美術館帰りのような、気持ちが充実した時間を過ごした気分になりました。