「世界らん展2015」訪問~日本大賞、トロフィー賞

世界らん展2015日本大賞
「世界らん展日本大賞2015」内覧会に行ってきました。

寒波到来で東京の寒さも底と言われる北風吹きすさぶ中、風邪で喉を痛めて声が全く出ない状況をおして行ってきた甲斐はありました!この日を待っていたかのように蘭の花はどれも満開、美しさに魅了されました。

写真:オーキッド・ロードより日本大賞へ真っ直ぐと続く道。

日本大賞2015、優良賞、優秀賞

優良賞

マスデバリア イグネア「Winter Flame」
▲世界らん展2015優良賞は世界らん展常連、茨城県 斉藤正博さんによるマスデバリア イグネア ”インナーフレーム”でした。

優秀賞

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世界らん展2015優秀賞はパフィオペディラム エメラルド フューチャー ”パーフェクション”でした。

日本大賞2015

世界らん展2015 Spirit of Zama
▲日本大賞2015堂々1位は珍しいタイプのデンドロビューム「Spirit of Zama:スピリッツオブザマ」でした。

草丈135cm&18本の茎のボリューム感、通常では数房程度しか咲かせることができないところ21個の房より同時に咲いた花は圧巻です。
世界らん展2015 Spirit of Zama
更も注目は花の大きさ。通常ではここまで大きな花はないため自然界で偶然できた花とのこと。

写真:どの花もまさに満開。花より蜜が糸を引いて落ちていたのが印象的でした。

冒頭”この日を待っていたかのように蘭の花はどれも満開”と書いたけど実際は、「世界らん展日本大賞」に合わせて花を咲かせるよう、血と汗の結晶ならぬ育成者の努力あってのことなのですよね。

世界らん展2015 個別審査部門トロフィー賞 受賞作品

世界らん展2015 Vanimo
▲世界らん展といえば「どうやってここまで育てたのだろう」と思わずため息が出るほどの大輪の作品を紹介します。
世界らん展2015 Vanimo
▲見上げるような大きな蘭の株です。
世界らん展2015 Princess Crown
▲ひとつひとつの花は小さく可憐。
世界らん展2015 Princess Crown
▲一方で見上げる程大きなサイズの株でした。
世界らん展2015トロフィー賞
▲少しエキゾチックな雰囲気がある蘭の株ですね。
世界らん展2015 TUBASA
▲タイトル「TUBASA」。
世界らん展2015 Fantasia NANA
▲タイトル「Fantasia NANA」。
世界らん展2015 Orange Beauty
▲タイトル「Orange Beauty」。オレンジ色が鮮明な蘭の花にうっとり。
世界らん展2015 Nabana Yellow
▲タイトル「Nabana Yellow」
世界らん展2015 January
▲タイトル「January」。繊細で可憐な趣は何者にも染まらない、年のはじめ1月に相応しい雰囲気だと思いました。
世界らん展2015 Apollon
▲タイトル「Apollon」。レモンイエローの胡蝶蘭は珍しい?!
世界らん展2015 Tanabe
▲タイトル「Tanabe」。どの花も美しいので、どの花を主人公にしたら良いか悩んでしまいます。
世界らん展2015 涼春の舞
▲タイトル「涼春の舞」。こちらも比較的大株だったけど可憐に咲く小さな紫の花が印象的でした。

小さな蘭の花たち

世界らん展2015 トロフィー賞「天心」
▲タイトル「天心」。

中国や日本の蘭の花に多く見られる小さな株の蘭の花たち。

可憐に咲く蘭の花とおなじくらい緻密な細工が施された蘭鉢に目が行きます。

カトレアに見られるような蘭の花そのものを愛でるというよりは、蘭の花を置く「居」に合わせて、蘭の花も、蘭鉢も作られているのですね。
世界らん展2015 トロフィー賞「京丸牡丹」
▲タイトル「京丸牡丹」
世界らん展2015 トロフィー賞「五城覆輪」
▲タイトル「五城覆輪」。苔までが絵のように美しいと思うは私だけ?!
世界らん展2015 世界らん展2015トロフィー賞個人「清姫」石井くに子さん
▲タイトル個人「清姫」

世界らん展 日本大賞

どうやって選ぶの「日本大賞」?

6つの部門別にまずはトロフィー賞を選び出します。

選ばれた「トロフィー賞」より更に優良なものを「部門賞」として選びだします。

各部門より選ばれた「部門賞」より更に1つ最終的に「日本大賞」が選びだされます。

【6つの審査部門】

  1. ディスプレイ審査部門
  2. ミニチュアディスプレイ部門
  3. フラワーデザイン審査部門
  4. アート審査部門
  5. フレグランス審査部門
  6. 個別審査部門

【日本大賞が選ばれるまでの道のり】

  • 日本大賞:1
  • 部門賞:13
  • トロフィー賞:41
  • 応募総数:794

世界らん展日本大賞をゆっくり観たい!

日本大賞+部門賞=14作品に絞ればゆっくり堪能することもできますね!!

ただし、考えることは皆同じで何時でも非常に混んでいます。

穴場の日はやはり内覧会。←言ってみたかった(^^;

一番で蘭の花を観てゆっくり食事でもしようと思う人が多いのか、意外に混雑しているのは開館直後。

団体旅行客を避けて夕方。

更にオススメは閉館超間際となる「蛍の光」が会場に流れ始めて皆いそいそと帰り始めた頃なのだけど、東京ドーム会場より出口まで長い上り階段があることをお忘れなく。

間際鑑賞もやり過ぎると閉館時間に間に合いません。

内覧会

休日は押すなの大混雑、会期半ば過ぎの平日16時以降に行くほか「世界らん展」をゆっくり観る術はないと捻り出した答えが内覧会に行くことでした。

販売価格は4400円/1人※2015年の場合。

暴挙に近い価格だけど、人の頭しか観ることが出来ない休日の世界らん展と、閉館時間近くともなると貸し切り状態で大賞の花の前で記念撮影さえ出来てしまうほどゆとりがある内覧会と、どちらが良いか考える悩みどころでした。

内覧会を利用して「世界らん展」を鑑賞するのは今回で3回め。

トークショーなどイベントに参加出来ないデメリットはあるけれど、純粋に蘭の花を愛でるには豊かな時間となりました。