シアターにおいてデッドスペース、これまであってなかった席と言えば最残列の席を何とか活用したいという思いで作られたに違いない!?
TOHOシネマズ新宿に満を持して登場した「フロントリクライニングシート」にて映画鑑賞してみました。
TOHOシネマズ新宿「フロント リクライニング シート」の特徴
- 導入シアター:TOHOシネマズ新宿シアター9、TOHOシネマズ六本木シアター7※
- リクライニング可能
- 料金は一般席と同じ。追加料金なし。
※記事執筆時点内容です。
TOHO系映画館の中で、新宿、六本木のみ導入されているという極めてレアな話で恐縮ですが、映画好き、新しいモノ好きな私としては一度は体験してみない訳にはイカナイ!ということでTOHOシネマズ新宿まで行ってまいりました。
フロントリクライニングシートに付いて
TOHOシネマズの説明によると「リラックスしながら映画の世界に没入することができるシート」とか、「座席の最前列に配置された本シートならではの大迫力を体感」とか、期待しない訳にはイカナイ文言が並んでいます。
「これは期待しない訳にはいかない!!」と期待を膨らませつつ映画「シンデレラ」をオンライン購入する段階ではじめて一般席料金と統一料金であることに気づきました。
使われていない最前列に目を向け逆転の発想、TOHOがすごいシートを作ってくれたものだと実はそれなりに期待していたのですけどね・・・・
”料金は一般席と変わらない”と知った段階で「リクライニング出来るだけでは済まないな・・・」少し嫌な予感がしました。
写真:一般席であるB列と比べて分かる通り席と席の間に一定の余裕を持たせてあります。
オンライン購入した席はA16、A17。中心より少し左側に外れた場所でした。
フロントリクライニングシートは「あり」か「なし」か?
「フロントリクライニングシート」があるシアターは新宿、六本木共に大画面シアターとなるため、端の席になればなる程、スクリーン全てが視野に入りきれない可能性が高くなります。
実際にフロントリクライニングシートで映画を観た50代私の感覚で次回「フロントリクライニングシート」で映画を観ても良いと思うかどうかは以下の通り。
・A11~A17:あり(次回も観ても良いと思った席)
・A10以下:なし(次回は見送ると思われる席)
・A18以上:なし(次回は見送ると思われる席)
「A17」と「A18」ではたった1席しか違わないのですけどね・・・「あり」「なし」と極端になってしまう理由は50代私の視野角が許す範囲か否かといった観点に因るもの。
TOHOがフロントリクライニングとしてA7~A20まで作った根拠は「ここまでなら最前列でも視野に入り切る」との設計あってのことだと思うと「私の視野角は平均以下なのね・・・」ちょっぴり自己嫌悪に陥ってしまいました。
フロントリクライニングシートで良いと思った点
- 各シートに独立した肘当てがある。
- 前席の人の頭でスクリーンが欠けることがない。
- 映画上映中に席を立つ人がいても全く気にならない。
- 前側に足を伸ばせる。
- 俳優の顔が大きく見える。
- 足を思いっきり伸ばせる。
慢性の首痛持ちなのに無謀にも最前列のシートに座って映画鑑賞したものの、映画鑑賞直後、翌日共に首に違和感、苦痛はありませんでした。
どの程度「リクライニング」出来るか?
最大関心事、「フロントリクライニングシート」ではいったいどの程度「リクライニング」出来るかについては斜度30~60度程度(幅が広くてスミマセン)。
椅子に座った感覚としてはプラネタリウムの椅子に近い感じでレバーを使ってシートを倒すのだけど体重を掛けていないとシートが自動で元の位置に戻ってきます。
第一印象は「思ったよりは倒れない」だったも考えたらこれ以上倒れたらスクリーンを真下から上方向に見上げる形となって、それこそ視野角に入らないのかも知れませんね。
自分より前方にシートはもちろん誰もいない為、前席の人の頭や動きを気にすること無く映画に集中できることは確かだな、と思いました。
各シートに肘当てがあるため隣席の人と肘当ての奪い合いはありません(笑)。
冷房効果はシアター内席でもっとも高い!?
フロントリクライニングシート(最前列)に実際に座って感じたこと、もうひとつに冷気が溜まる場所だなということでした。
大型シアターならでは前方より後方にかけて斜度があるため自ずと冷気が下の方にある最前列に集まります。
フロントリクライニングシートはやっぱり辛いと思った点
- スクリーンが視野に入りきらない可能性がある。
- 動きが早いシーンに目がついていけない。
- 風景シーンでも奥行きに乏しく見える。
個人的に動きが早いアクション映画をフロントリクライニングシートで観るつもりはありません。
フロントリクライニングシートはこんな人にオススメ!
- 最近では弱冷房が当たり前になったシアター空調に不満がある人
- カラダが大きい人
- 前方の席の挙動にストレスを感じる人
- ダラけた感じで映画を観たい人
フロントリクライニングシートで映画を観る内、私しかり、シート斜度より更に仰け反った姿勢で映画を見ている人が多かったです。
前方に誰もいない、席がないため、どれだけ足を伸ばしてもOK。結果、ダラけた姿勢になるのでしょうね(笑)。
まとめるとオススメの条件に少しでもかするのであれば百聞は一見に如かず、一度は体験してみると良いかなと思います。
フロントリクライニングシートで観た映画は「シンデレラ」でした。
アクション映画ではなかったので最前列シートでも登場人物の動きについていくことが出来ました。
一方でCMで流れていたアクション映画「アベンジャーズ」の場合、わずか数分間でも動きを目で追うことが厳しいと感じました。
「フロントリクライニング」と名前を変えても「最前列」であることには変わりなく、やはりアクション映画を最前列で観ることは少なくとも50代の私には厳しく感じました。
ちなみにシンデレラの中では多分最も動きがあるであろう、舞踏会でのダンスシーン程度であれば問題なく映画を楽しむことが出来ると言った印象。
スローペースの映画ならフロントリクライニングシート(最前列)で観ても良いという結論に至りました。
TOHOシネマズ新宿では2015年4月オープンほやほやということもあって映画関係者のサイン付き色紙がたくさん飾られていました。
映画好きには堪らない空間です。