日本3大ラーメンのひとつ喜多方ラーメンを存分に楽しみむならやっぱりご当地。
せっかく福島会津までご当地喜多方ラーメンを食べに行くなら120%満足出来るポイントをまとめてみました。
1. 今更聞けない「喜多方ラーメン」とは?
福島県喜多方市にあるラーメン屋をご当地、喜多方ラーメンと呼びます。
「喜多方」ならではのラーメン特徴を上げると以下の通りとなります。
●スープ:透明感ある豚骨、煮干し出汁による醤油が中心。
●麺:「平打ち熟成多加水麺」と呼ばれる特徴ある麺。太く縮れがあることが特徴。
●主な具材:チャーシュー、メンマ、葱、なると。
写真はご当地ラーメン各所の麺を比較している様子。
同じく福島ご当地ラーメンとして有名な白河ラーメンと比較しても喜多方ラーメンで使われる「平打ち熟成多加水麺」が如何に太く縮れているか一目でよく分かります。
私が子どもの頃、昭和40年代にはじめて食べたラーメンも醤油ラーメンでした。
昭和初期、戦争による食糧難の最中、喜多方の地で始まった、身も心も温めてくれる醤油ラーメンは、喜多方はもちろん多く日本人ラーメン原点であるように思います。
2. 何処で食べることが出来るの?
喜多方ラーメンは福島県喜多方市内にあるラーメン店で食べることができます。
東京はじめ全国チェーン展開している有名店としては「坂内・小法師」などありますが、喜多方ならでは、おいしい伏流水を使って作られたご当地ラーメンはやはりひと味違います。
日本3大ラーメンといえば喜多方のほか、福岡、札幌が有名ですが人口1万人に対するラーメン店舗の数で比較してみると断トツで喜多方市にラーメン屋の数が多いことが分かります。
蔵の町、喜多方を歩けばラーメン屋に当たる!?
喜多方へ行ったけどラーメン屋さんを見つけることが出来なかった!という心配はなさそうです。
写真はお昼にラーメンを食べるために喜多方マーケット通りにある名店「上海」に向かっている様子。
昭和初期より庶民の食事代わりとして食べ続けられて来た喜多方ラーメンの場合、看板に「●●食堂」「支那そば」などの名まえがついている場合も多いです。
3.喜多方ラーメンを食べる前にやっておきたいこと
次に上級者編。
美味しいラーメンを食べるために努力を惜しまない人向けに喜多方ラーメンを食べる前に知っておきたいこと、やっておきたいことを紹介します。
その1.朝ラーを最大限活用する。
朝からラーメンを食べることを”朝ラー”。
朝から食べても、1日に何杯食べても飽きないラーメンならでは、喜多方市民の間では普通に行われているとのことなのだそうです。
地元ならず旅で喜多方を訪れた人の中にも効率的に喜多方ラーメンを攻めるべく朝ラーする人が多くなってきた模様。
宿泊先での朝食を摂らず朝ドライブで喜多方市内に入れば朝からラーメンを頂ける上に効率的に観光することが出来て一石二鳥です。
その2.ラーメン神社で情報を収取する。
喜多方ラーメン人気にあやかって観光目的で作られたチャラい見学地!?と穿った見方をする人もいるかもですがどうして喜多方ラーメンを効率的に食べるという意味で情報がまとまっていて重宝します。
ラーメン神社でチェックしておきたいことは以下2つです。
●朝ラー出来る店のチェック
●ラーメン店別写真付きラーメンのチェック
ラーメン神社にて朝ラー出来る店を確認することが出来ます。
写真付きラーメン一覧は数多ある喜多方ラーメンの中から自分の好みにあったラーメンを比較検討することができます。
ラーメン神社に展示されてた写真付き店別ラーメン一覧です。
店側からの申告ありきで展示されているため掲載されたラーメン店が漏れ無く美味しいラーメンである保証こそないものの、どのようなラーメン店でどのようなラーメンが出されているのか、一同に比較できるのは嬉しい限りです。
写真:地元のことは地元の人に聞くに限る!ということで地元ガイドさんお気に入りのラーメン店を聞いてみました。
そのひとつに写真「ほまれ食堂」の担々麺。
「喜多方まで行って担々麺は食べないよなぁ」と思っていた私も地元の人のオススメとなると一目置いてしまいます。
「これも美味しい」とガイドさんイチオシだった進化系喜多方ラーメン「あじ庵食堂」の山葵塩そばです。
「喜多方ラーメンといったら醤油でしょ」と思っていた私でしたがこうなったら塩そばも食べない訳にはイキマセン。
写真に登場していないラーメン店を含む、ガイドさんオススメの喜多方ラーメンをまとめると以下のとおり。
●「あじ庵食堂」の山葵塩そば
●「ほまれ食堂」の担々麺
●「松食堂」のチャーシュー麺
●「伊藤食堂」の喜多方ラーメン
全て網羅するためには朝と昼、1日2杯食べても最低2日は掛かりそうです(笑)。
その3. 蔵の町「喜多方」散策
朝ラーと昼のラーメンの間は蔵の町、喜多方を是非歩いて周りましょう。
歩けば自然にお腹が空く、観光も出来る、良いこと尽くめですね!
福島の日本酒が美味しいと言われる所以に美味しい水の存在。
写真は大和川酒造店前に流れる美味しい伏流水。
古くより受け継がれてきた蔵造りの様子を見学方々、喜多方ラーメンが美味しい理由のひとつ、水を飲んでみることをオススメします。
これだけ美味しい水で作られたごラーメンは、やはり喜多方まで行かない限り食べることができないことを実感します。
ラーメンに欠かせない醤油を地元ラーメン店に提供することで有名な若喜(わかき)ですの醤油です。
喜多方の醤油ラーメンに魅せられた人はお土産に買っていくのも良いですね。
4.「喜多方ラーメン」がもっと好きになる薀蓄
最後に喜多方ラーメンをもっと好きになる薀蓄を紹介します。
喜多方ラーメンに舌鼓を打ちながら覚えた薀蓄のひとつやふたつ語れば楽しい時間になること間違いなしです。
その1.喜多方ラーメンには漬物も付く。
ご飯の代わりに食べられた喜多方ラーメンならでは、ラーメンの付け合せに漬物が付いてきます。
9月に訪れた喜多方ラーメン名店「上海」で出された漬物は味は柚子風味の大根漬け。
あまりの美味しさにあっという間に完食!で残った漬物を写真に撮りました。
サッパリとしていてラーメンを食べる前の箸休めとしてぴったり♪
あまりの美味しさに東京にある福島アンテナショップを訪ねたところありました!柚子風味の大根漬けは福島ではメジャーなお漬物なのですね!
その2.喜多方ラーメンに絶妙!「七味唐辛子 」
喜多方ラーメンに合う薬味といえば七味唐辛子です。
一般的なラーメンと同じように胡椒も置かれていることが多いですが喜多方ラーメン通なら迷わず七味唐辛子を使いましょう。
まずはそのまま頂く、少し食べたところで七味唐辛子を振りかけて頂く、1杯で2度美味しい喜多方ラーメンを堪能することができます。
その3.ラーメン器&トングに歴史を感じる。
古くから営業している店で喜多方ラーメンを食べるなら是非ラーメン器やトングをチェックしましょう。
写真は喜多方ラーメン「上海」で使われていたトング。
一般的に見るトングとちょっと違った珍しいカタチをしています。
ラーメン器の縁に置いて安定するように作られているとのこと。
小さなこだわりに脱帽。
同じく「上海」にて撮影した大盛り「中華そば」の器は「上海」の店が出来た当時から出来た年代もの。
時代の波や流行に流されず地道にラーメンを作り続けてきた重みを感じます。
スープまで完食すると店名である「上海」の文字が出てきました。
さっぱりしたスープは最後まで飽きることなく頂くことが出来ます。
塩分とり過ぎが気になる方はいっぱい汗をかいてから完食して下さい。