超体感シネマ『マジジュマンジ』で新しい映画体験!

2018年3月30日(金曜日)はTOHOシネマズ日比谷まで、新しい映画体験!超体感シネマ『マジジュマンジ』を鑑賞してきました。

映像に合わせて身につけたベストが振動する様はまさに新しい映画体験!作品の世界にどっぷり入り込むことができました。

超体感シネマ『マジジュマンジ』とは?

超体感シネマとはソニー最新テクノロジーである振動デバイス(アクチュエータ)を搭載した“ハプティックベスト”を装着して映画鑑賞することを言います。

今回、超体感しながら観た作品は『マジジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』。

ストーリー展開に応じてカラダに感じることができる振動で映画と一体化を得ることができました。

ハプティックベスト

超体感シネマ用ハプティックベスト

超体感シネマ鑑賞にマストとなる「ハプティックベスト」です。

超体感シネマ「ジュマンジ」ベストの仕組み
超体感シネマ「マジジュマンジ」ベストの仕組み

「ハプティックベスト」に組み込まれた振動デバイスは計10個(上記画像オレンジ色部分参照)。

振動パターン、衝撃の強弱によって、更には複数の振動デバイスを連動させることで多様なシーンをリアルに再現する仕組みになっています。

既存アトラクション型4Dシアターと何処が違うの?

臨場感ある映画体験としてはこれまでにもアトラクション型4Dシアターとして”MX4D”或いは”4DX”などが有名。

映像に合わせてシートが動く、水しぶきや風を実際に出すなど様々な装置を屈指することで五感を刺激、1回の鑑賞料金予算2500円ながら遊園地にあるアトラクションさながらの体験をすることができると好評です。

他方、SONY発“ハプティックベスト”の場合、装置として存在するのは映像に連動して振動するのは“ベスト”のみ、非常にシンプルです。

既存アトラクション型4Dはハード(装置)寄り、SONYハプティックベルト超体感シネマの場合はソフト(プログラム屈指)より、と言った印象でしょうか・・。

どちらが良いかは作品、好みによって分かれるかと思いますがハプティックベルトにつけられた10個の振動パットを如何に連動させるかによって表現できる組み合わせパターンは100以上、はたまた無限大と訊くと可能性の広がりを感じます。

超体感シネマ「マジジュマンジ」感想

SONY発ハプティクス技術(触覚提示技術)を体感すべく先行上映「マジジュマンジ」を鑑賞しました。

TOHOシネマズ日比谷シアター3

超体感シネマ「マジジュマンジ」が上映されたTOHOシネマズ日比谷シアタ-3の座席表です。

超体感シネマ「マジジュマンジ」特別上映

私が座ったのはD3シート。

端から2番目の席でしたが出来立てホヤホヤ最新シアターだけあってストレスなく映画鑑賞することができました。

準備

シートに座った後はTOHOスタッフさんから説明を受けながらベスト&アクチュエータを装着&調整していきます。

超体感シネマ「マジジュマンジ」ベストサイズ調整

ベスト前側についているマジックテープでカラダにフィットするよう調整していきます。

苦しくない程度にぴったり締めることで体感度合を上げる、反対にゆるめに締めることで体感度合を減らすことが出来ます。

超体感シネマ「マジジュマンジ」ベスト着用時

↑「締め過ぎ注意」と注意されつつも「見た目も重要!」とばかりきっちりフィットするよう着てしまったかもw

当然ながらベルトで調整できる下限・上限はあります。

男女兼用ベストを女である私(トップスサイズ;M/女)が着る訳なのでマジックテープ調整前のベストはかなり大き目な印象。

私より華奢なタイプ、キッズ用の服じゃないとフィットしない人にはマジックテープを屈指しても大き過ぎる・・と思われます。

「マジジュマンジ」鑑賞の感想

簡単に言うと主人公たちがゲームの中に入り込むという設定です。

バーチャルな世界でアドベンチャーを繰り広げる内容で私含む観客自ら主人公たちに投影しやすい作品だったことから振動体験するには最適だったと思います。

超体感シネマで記憶に残った振動シーン一例を上げると以下のとおり。

  • カバに食べられるシーン
  • 蛇が襲い掛かってくるシーン
  • バイクや車で爆走するシーン
  • 落下するシーン
  • 撃たれるシーン
  • 胸がどきどきするシーン

個人的にもっとも期待したシーンは「カバに食べられるシーン」でTOHO公式HPやメディアなどで取り上げらていたことから期待値マックスで臨みました。

どうやら「カバに食べられる=全身に細かな振動」として表現できるのは”ハプティックベルト”ならでは、ということらしいのですが実際カバに食べられたことがない私にはピンときませんでした。

他方、振動があって良かったなぁと思えたシーンはバイクや車が爆走するシーンや胸がドキドキするシーン。

何れも現実世界で体験済みの振動なので映画の世界に入り込みやすいのかなと想像。

次回はマッドマックスなどカーチェイスシーンが売りの映画、はたまた何が飛び出すか分からないホラー映画など、超体感シネマで鑑賞してみたいと思いました。

「マジジュマンジ」について、白状すると体感シネマを通常料金で見られるという宣伝につられ内容は二の次、前知識が歩殆どない状態で観ることになりました(ファンの方、ごめんなさい!)。

第一印象「子ども騙し?」と思って臨んだのですが大人が観てそれなりに愉しめる内容にまとまっていたと思います。

現実世界では全くイケてない主人公がゲームの世界ではマッチョで出来る男になっている訳ですが、中身は当然イケてないまま、外観とのギャップが楽しかったです。

更にたかがゲームの世界と思いつつ、ライフがひとつずつ減っていくにつれ「ライフが全部なくなったらどうなるの?」不安になっていく様はリアリティがありました。

「マジジュマンジ」が一見ふざけた映画に見えて実は大人向けと思えた理由に「現実世界ではそもそもライフ(命)はひとつ」というセリフ。自分自身に立ち返り一日を大切に生きないとね、なんて反省しました。

まとめ

「マジジュマンジ」という作品を離れて振動による超体感シネマを体感した感想と今後の展望について感想まとめです。

ハード面コストが少ない。

アミューズメントパークさながら「あれもこれも取り入れました」感がある既存”アトラクション型4Dシアター”に比べて「ハプティックベルト」のみ着用で済むので非常にシンプルだなと思いました。

劇場側で体感映画用にシアターそのものを変更する必要がないため、既存シアターにも柔軟に取り入れることが出来そうですね。

体感への参加を自由に選ぶことが出来る。

超体感シネマ・振動の作動方法

左のひじ掛けにあるスイッチによって、振動をON/OFFすることができます。

はじめて超体感シネマを鑑賞するでもビビりな私としては自分で振動をON/OFF出来ると知って一安心(笑)。

装着方法次第で体感も変わる。

ハプティックベルトを正しく装着できない場合、当然ながら十分体感できません。

もうひとつ、ハプティックベルトの下に何を着ているかによって体感もずいぶん違うのではないかと思いました。

上着の上からハプティックベルトなんて言語道断!薄いTシャツ1枚と分厚いセーターでは差が出て当たり前ですよね。

上映途中の参加、退出は厳しい。

ハプティックベルトを装着する際にどうしても音がするため上映途中の参加、退出は周囲に多大な迷惑がかかります。

特に問題となるのは装着時。

自分の体型に合わせるべくマジックベルトを動かすだけでベリベリと映画を台無しにしかねない音を立ててしまいます。

更に、都心型シネコンの宿命ですが席間はそれほど広くないことから移動時にケーブルを引っ掛けないよう注意する必要もあります。

TOHOシネマズ日比谷シアター席の広さ

TOHOシネマズ日比谷シアター3内部シートの様子です。

荷物は床に置いて映画鑑賞することになるため足元は更に狭くなります。

更に普段カップホルダーとして使っている肘宛て部分にはケーブル&スイッチがあるため手を載せることが出来ません。

超体感シネマ上映時シアター内の様子

傘など置くことが多い足元もケーブルでいっぱい!

ここに何かモノを落としたとしても少なくとも上映中に拾うことは(コードを引っこ抜いてしまいかねない)危険なのでやめましょう。

その他、体感シネマの注意点

既存アトラクション型4Dシアター鑑賞時がそうであったように超体感シネマをすなわち“ハプティックベスト”で映画を鑑賞する場合も注意点が存在します。

”心臓の弱い人””妊娠中の人”ほか体調がすぐれない人はもちろん特殊なベルトを着用ならではの注意点も。一例を挙げると以下のとおり。

  • 消毒用アルコールやナイロンなどの合成繊維にかぶれやすい人なNG
  • 磁気カードや携帯電話など磁石の影響を受ける恐れのあるものをアクチュエータに近づけない。
  • 腕時計やブレスレットなど手首に付けているものは外す。

いろいろ脅かしてしまいましたが三半規管は決して強いタイプでない、子どもの頃は車酔いで苦しんでいた私でも、超体感シネマは全く問題なく鑑賞することができました。

それどころか「背中に当たるパットがツボ押しみたい」「振動で更にマッサージ効果アップ」なんて制作側が全く意図しないことを考えてしまった私w

そんな私以外の観客も緊張感なく見ていたであろうと思う理由は上映中に笑いこそ聴こえたも「キャー」とか「おぉぉ」など驚いて思わず発せられたような声は見受けられませんでした。

振動に極めて敏感という人以外であれば初回から問題なく見ることができるのではないかと思いました。

あくまでも個人的所感ですが参考まで。

超体感シネマ『マジジュマンジ』詳細

今回、筆者(私)が体感した超体感シネマ『マジジュマンジ』は以下スケジュールで上映中です。

  • 場所:TOHOシネマズ 日比谷シアター3
  • 期間:2018年3月29日(木)~4月5日(木)

TOHOチケットネット購入解禁となる日の内にほぼ完売状態でした。

”限定”とは言え上映される期間=TOHOシネマズ日比谷グランドオープン3月29日よりわずかは約1週間なのですよね・・。

事前に大きく宣伝がなされなかった理由は”もしかすると今後、本格的に導入するための試験期間だったのかな・・”とは筆者(私)の勝手な想像。

いずれにせよ最新映像体験を通常料金、正確には溜まったポイントで鑑賞することができたのはラッキーでした♪