前記事「飯田線の山間を巡る旅3」からの続きです。
秘境駅周辺の山間を巡る旅2日目。
泰阜村に宿泊した私たち3人は朝から荒れ模様が予想される中、 飯田線に乗るため山道を再び歩き田本駅を目指します。
予定変更
時間を遡り1日目夜のこと。
今回の旅メンバー3人で翌日(2日目)の予定について話しをしていた。
TVニュースでは九州・佐賀県にて浸水被害を報じるなど西日本を中心に大雨をもたらす雨雲が近づいて来ていた。
予想される最悪ケースは大雨で飯田線がストップしてしまうこと。
足止めどころか天竜川が氾濫でも起こしたら大変だ。
本当なら飯田線に点在するまだ見ぬ秘境駅を下車、ゆっくり過ごすつもりだったも自然現象にはどうにも逆らえない。
予定変更。
天気図で雲の動きを追うと太平洋側すなわち豊橋方面は雨の影響が少なく済みそうということでいち早く飯野線内を抜けて豊橋まで出ることが先決という結論に至った。
朝霧の泰阜村
2日目は朝から曇天、時々霧雨。
意外に空も明るい。
朝から大雨の中を泥だらけになって山道を歩くのだろうな、と思っていただけに気持ちも明るくなる。
どうやら雨具を着こみ歩く必要もなさそうだ。
朝ごはん&身支度を済ませた後は時間を少し前倒して駅へ向かう。
歩き始めた頃には霧雨も止み、朝霧の中、里山は神秘的で穏やかだった。
道すがら道祖神が並んでいた。
私の中で里山の長閑な風景は今も昔も変わらない。
二十歳の頃、単身ツーリングに出かけて信州の道祖神を巡っていたことを思い出した。
雨に降られることなく山道通過、間もなく駅に辿り着けそうという安心感より少し寄り道。田本駅すぐ傍にかかる「たつた橋」を渡ってみることにした。
”たつた橋”より遠く飯田線の鉄橋を望むことが出来る。
こんなところに電車が走っているのね…
ドローンを飛ばさなくとも鳥の視点で飯田線(橋)を遠く眺めることができる貴重な場所に居ることが出来て満足。
私の中で記憶に残る風景となった。
対岸まで”たつた橋”を渡りきる頃、振り返ると後方に泰阜村の家屋も見ることができた。
一路、豊橋へ
前日降り立った田本駅に戻ってきた。
駅の待合室に入る頃には雨が降り出した。
豊橋行の列車が来るまで約50分も時間があったも早く宿を出て正解だった。
雨降り、でも今回は何かとついている。
飯田線に乗り込む頃には車窓に叩きつけるような雨が降っていた。
電車に揺られている分には雨もまた楽しい。
豊橋まで飯田線を抜けることを最優先としたため目当ての駅も全て通過、写真のみ。
今旅の大本命、秘境駅ランキング※3位?の小和田駅も泣く泣く通過で駅これしか撮影できなかった(泣)。
参考まで、車窓からでも列車後部にスタンバイすれば小和田駅と言えば有名な木製の駅家屋を写真に収めることが出来る。
要領が悪い時分を恨めしく思った。
乗り継ぎ駅となる中部天竜駅で下車する頃には雨雲を抜けたのか雨も小降りになっていた。
待合時間を利用して駅周辺を散策。
飯田線・終点(実際には始発)豊橋駅に到着した。
飯田線内での予定を全てキャンセルしたため余った時間を利用して日帰り温泉を堪能。
夕方、浜松に入り解散した。
浜松駅構内にて夕食に浜松と言えば餃子を頂いた。
皮がパリっとして美味しかった。