京成上野「博物館動物園駅」期間限定にて特別公開!
私自身が博物館動物園駅を最後に利用したのは中学生の頃、懐かしい思いを抱き訪ねてみました。
「博物館動物園駅」特別公開とは?
「博物館動物園駅」は昭和8年、京成上野駅~日暮里駅間にその名のとおり上野恩賜公園、博物館、動物園を利用する乗客のため開設されました。
駅内を走る線路は今も現役として京成列車が通過するも老朽化&利用者減より「博物館動物園駅」自体は今から遡ること20年前に営業終了、役割を終えています。
長らく扉を閉ざしてきた「博物館動物園駅」でしたが京成電鉄&芸大コラボによってアートスペースとして2018年11月23日より期間限定にて特別公開を実現!
20年の時を経てタイムスリップした気分で駅構内を見学することができます。
ここが見所!
うさぎ
博物館動物園駅の外からも見る事できう巨大ウサギさんです。
白い毛のフサフサ感が溜まりません。
エントランスより階段を下りると展示スペースならぬ駅内部に入ることができます。
過去の写真投影
駅構内の壁面に博物館動物園駅の歴史を物語る映像が投影されています。
地下に降りながらふと下に目をやると駅員さんが切符にハサミを入れた跡を垣間見ることができました。
なつかしい~。
動物の骨
駅構内は展示スペースになっていて3Dプリンタで作られた動物の骨(レプリカ)を見学することが出来ます。
必見すべき展示物は中央にある展示物。
上野と言えばパンダ、昭和9年に亡くなった歓歓(ホァンホァン)の骨が展示されています。
歓歓(ホァンホァン)である理由は博物館動物園駅が営業停止(昭和8年)となった同じ時期にこの世を去った繋がりとのこと。
「博物館動物園がクローズしたのはそうか上野動物園に歓歓(ホァンホァン)がいた頃だったのね… 」など懐かしい思いが呼び戻されました。
●うさぎ
地下展示場ではヴァイオリンを弾いたウサギさんが出迎えてくれました。
●落書き
博物館動物園がクローズした時点であった看板、ついでに看板に書かれた落書きも消されずそのまま展示されていました。
写真:地下広場より改札・ホームがある通路につながる階段ガラスドアにて撮影。
ガラス扉はその日に博物館動物園駅を訪れた人がそれぞれの思いを載せて落書きできる空間になっていました。
私が訪ねた2018年12月14日は上野中学校卒業生によるリアルな落書きが印象的でした。
「いつか絶対この駅を開けてください」
落書きに書かれた言葉のとおり特別公開として再び扉を開いた博物館動物園。
一度でも博物館動物園駅を使ったことがある人間であれば「あぁ~この日がやってくるとは」なんて感慨深い思いに浸ること請け合いです。
ガラス扉の更に向こうに目をやると切符売り場、木製の改札を目で見ることができます。
ゴーッ!
時折聴こえてくるゴーッ!という音は博物館動物園駅を現役・京成線が通過する音。
過去と今を繋いでいるかのようです。
●その他
国会議事堂を思わせる石造りの駅舎に相応しい思い扉です。
博物館動物園駅(跡)の看板です。
住所プレートです。
混雑状況
最新:12月中旬
開館間もなく落ち着いたこともあり平日金曜日であれば昼前に行けば整理券をゲットできるようになりました。
それでも週末はまだまだ混雑!?
開館2時間前、整理券配布となる10時より1時間前となる朝9時頃には50人以上の人が並んでいたと思われます。
12月初旬~オープン直後
「博物館動物園駅」公開初日となる11月23日(金曜日)午後2時過ぎに訪ねてみたところ「入場整理券は朝10時~10時40分の間に全て配布終了」とのこと。
中へ入ることは出来ませんでした。
美術館しかり公開初日と終わりの頃に混雑するのは世の常。12月半ば頃、正月明けなどは比較的すいていると予想されます。
特別公開詳細
公開期間 | 2018年11月23日(金)~2019年2月24日(日) 週末(金・土・日曜日)のみ開館 |
公開時間 | 11:00~16:00 ※混雑時は入れ替え制、閉館30分前まで入場可 ※整理券配布:10時am |
入場料金 | 無料 |