4月12日(金曜日)
春とは言え最高気温が20℃に届かない寒い一日でしたが、子どもの頃、良く遊びに行った、5年半ぶりに文京区になる六義園まで足を伸ばしみました。
六義園に入って直ぐの場所にある枝垂れ桜が有名で、満開の頃にはライトアップなど多くの人で賑わいます。
ソメイヨシノ発祥の地となった文京区染井吉野と目の鼻の先の場所で、サクラには所以のある場所となっています。
上野公園にはゆりかもめばかりが目についてすっかり減ってしまったと思った鴨たちもたくさん泳いでいました。
藤代峠
藤代峠とは、有間皇子の悲劇で有名、紀州の和歌の裏の対岸にある藤白坂をモデルとして作られたのだそうです。
峠を形成する山一面にツツジの樹が植えられていました。
手前に咲く濃いピンク色のツツジが「飛鳥山」。曇りがちのあいにくの天気の中で一際輝いていました。
ヤマツツジでしょうか。
円形に成形されたツツジもボリューム感あって良いのですが、自然の姿で山間に咲くヤマツツジが好きです。
藤代峠の階段を登る途上にて。
藤代峠、山頂にて。
「ふじしろのみかさをこえて見わたせば かすみもやなぬ吹上の浜」
歌の詠まれるとおり、紀州藤白坂名所「御所の芝」では和歌の浦全体を見渡すことができたとのこと。
「御所の芝」と同じように、藤代峠からも六義園全体が見渡すことが出来るようになっていました。
藤代峠、山頂付近に咲くヤマツツジ。鮮やかな赤い色がキレイでした。
六義園中心に位置する池の周囲にはよそ見していると落ちてしまいそうな橋がかけてあって散策には風情があります。
出汐湊
「出汐」とは船が満潮になることを待つさまを言うそうです。
京都桂離宮もしかり、六義園にも月に縁のある名前が多く作られたそうです。
六義園を後に。
枝垂れ桜もすっかり葉桜となり、平日に訪ねた六義園は本当に静かな時を刻んでしました。
間もなく藤代峠のツツジも満開。
屋台の賑わいや花のボリューム感を楽しむことが出来る根津神社とはまた違って、故人の想いを想像しながら、ヤマツツジを愛でるのも良いかも知れません。
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