鉄子デビューとなった飯田線を巡る旅で(と言っても計画は鉄ちゃん歴云十年の友だちでしたが)学んだことを初心者なりにまとめてみました。
1.ジグザグ乗車で時間調整
秘境駅を巡る上で大切なことは一方向に進むことだけを考えないことに尽きます。
かくゆう私ですが、これまでにも幾度となく途中下車をする旅は経験してきたつもりでした。
しかるに頭が固いというべきか「一方向」というべきか「戻る」という発想は正直ありませんでした。
そんな中、鉄ちゃん大先輩でもあるIさんが用意してきた計画は上下列車を行ったり来たりするモノでした。
しかも2度。
往来するうち同じ車掌さんに出会ってペコリ挨拶してみたり、いやはやこれだから人間の作る旅は面白いです。
Googleではここまでの計画できないだろう、と感動しきりでした。
ポイントをまとめると以下のとおり。
飯田線など過疎ダイヤの列車で途中下車、周辺を効率よく巡るためには一方向にばかり時刻表を読んではいけない。
上り下りの列車を交互に組み合わせ利用することで秘境駅を下車して周囲を回ることが出来る。
2.電車から降りて歩く。
秘境駅を堪能するには途中下車してナンボ。周辺を歩いてナンボです。
飯田線では平日にも関わらず秘境駅を訪ね飯田線に乗り込み車内で写真や動画を懸命に撮る旅行客を多く見かけました。
一方で、途中下車して秘境駅を堪能しようとする人は殆どいませんでした。
何てもったいない。
崖に面し作られた駅には民家もなければ道路もない、駅の他、何も存在しない。
その雰囲気を十二分に堪能するには秘境駅で途中下車して、駅周囲を少しでも良いから探険(散策)して、その場の雰囲気を心身で感じるほかないのです。
次の列車まで長く待つことになるかもだけど何もない静かな時間は現代人においてある意味、贅沢な時間である気がしてなりません。
3.余裕ある計画で
1日に上下合わせても数本しか電車が往来しない秘境駅で予定を立てる場合はちょっとした遅れが命取りになります。
「次の列車まで数時間」悪くすると「終電が終わってしまった」なんてこともあるかも知れません。
そんなリスクを極力減らすためには計画は出来るだけ朝の内に消化、前倒しを心掛けることが大切です。
4.駅で過ごす時間も楽しむ。
一般的に駅での待ち時間は苦痛にしかならないものですが秘境駅においては考え方を変える必要があります。
待ち時間を利用して近くを歩く、或いは山ご飯ならぬ駅ご飯するのも楽しいモノです。
昨今では熱いお湯さえあれば温かいご飯を作ることが出来るパックも販売されています。
5.トイレ休憩できる場所を考えて置く。
男性の場合、いざとなれば何とかなるとは言え女性=私の場合は事情が違います。
下車した場所で、例え駅であっても公衆トイレはないと思っておいた方が良いです。
それではトイレを何所で済ませるのか?
電車内です。
長時間を走る飯田線の場合、意外な程きれいなトイレが常設、かつ空いている路線なので待つことなく何時でも利用することができました。
今回の旅程では最低でも2時間置きには飯田線に乗ることになっていたたことも幸いしました。
秘境駅を巡る旅をする際でメンバーに女性がいる場合、トイレは何処にあるのか、何時間おきに到達するのか、計画にしっかり加味して予定を組みましょう。
6.トラブル・荒天時の計画
山間部を走る秘境列車ならでは突然の雨や落雷も当然想定されます。
近所に逃げ込む場所がないと言う意味では山歩きと同じ。
そんな時に活用したい場所と駅です。
トイレはなくても屋根はある!
突然の荒天時は屋根がある駅の待合室が退避所として頼りになります。
当然のことながら駅そのものの浸水なども考えられる悪天候の場合もあるので山登り同様、天気のチェックは怠りなく。