飯田線の山間を巡る旅では長野県・泰阜村の”やまびこ館”に宿泊しました。
山奥にある宿泊施設ということもあってあまり期待していなかったのですが…
やまびこ館
概要
泰阜村村営の宿泊施設「やまびこ館」。
村営だけあってコスパはかなり良いも週一度、月曜日に定休日があるので注意が必要。
昨年2018年に建物を再築したとのことで設備はどれも新しくトイレも最新タイプだった。
部屋タイプはドミトリーと和室の2タイプ、トイレ、風呂別で食事は食堂で取るスタイル。
布団は押し入れより自分で出して敷くも起床後はシーツを外しそのままでOK。
セミセルフ、いわゆる民宿スタイルと想像してもらえれば良いかと。
写真は実際に私が泊まった和室の部屋。
8月末で宿泊客も少なかったこもあってなのか、私ひとりで8畳1部屋を使う事ができた。
備品はバスタオルと浴衣の2つ。
浴衣は男女共用Lサイズまでなので体格の良い人は着ること出来ない。
また普通の旅館なら必ずありそうな小タオルもないため必要なら持参しよう。
中庭
和室より内庭を覗くと軒下に何個も鳥かごが取り付けられているのが分かった。
木箱タイプなのでゲラ類でも来るのか?
管理人さん曰く「燕が来るので」
私「燕の巣はフンで固めたモノだった気がする・・・」
この際、どちらでも良いけど部屋の中から間近で鳥の観察ができるのは素晴らしい。
カヌーも置いてあった。
管理人さんに訊いてみると「数年前までカヌーも体験できたも教える人がいないため今は休止中」とのこと。
身ひとつでやまびこ館へ行けば秘境の地でカヌー体験できるのか・・・など妄想していただけに残念。
風呂場
写真:大風呂
大風呂と言うほど大きくない。こちらも民宿レベルサイズかと。
温泉ではないも清掃の行き届いた綺麗なお風呂で女性宿泊客は私ひとりだったのでゆっくり風呂につかることができた。
洗面所
洗面所には共同で使用可能な冷蔵庫、茶碗やお茶が備え付けれていた。
見取り図
研修室では村民らしき人が数人集まって集会を開いていた。
(見取り図によると)私が利用した大風呂の他に小さな風呂もある模様。
食事
写真上:夕食
写真下:朝食
食事は家庭的でヘルシーな印象。
夕食に出たメインディッシュ豚肉しゃぶしゃぶはしっかりボリュームもあって満足できた。
追加オーダーもできる模様。
次回は山菜料理など是非、注文&堪能してみたい。
アクセス
平成30年公共バスが廃止されたことから自家用車以外のアクセスは電車の駅から山道を歩く、あるいは高速バス※を利用することになる。
※高速バス詳細は泰阜村HP案内参照。
車で行くつもりがないため詳しく調べてないも国道が通っていない、県道の道幅が狭いなどアクセスは極めて不便である模様。
そのためか8月も終わりということもあってか行き交う車は皆無に等しかった。
電車でのアクセスであれば飯田線。
私たちが利用したのは田本駅。蜂や蜘蛛の巣に悩まされつ山道を1時間余歩いて辿り着いた。
写真:やまびこ館ロビーに飾ってあった飯田線・田本駅。
崖しかないように見えるもw駅脇よりしっかり山道は存在する。
周囲の様子
やまびこ館ロビーに手書きの泰阜村の見どころMAPが貼ってあった。
山菜取やちょっとしたハイキングなど素朴な山村を堪能できそう・・
まあ星空だけ眺めていても良いしね、次回は泰阜村を拠点に連泊、ゆったりとした時間を過ごしてみたい。
写真:やまびこ館近くにあった子どものための山村留学施設「だいだらぼっち」。
その他、キャンプ場や飯盒炊飯施設など。
自然を相手に楽しむアクテビティなら目線次第でいくらでも見つかる気がする。
まとめ
山小屋に毛が生えた程度と考え訪れた”やまびこ館”だったも思いがけず良い時間を過ごすことが出来た。
長野県の南部に位置する泰阜村に国道は1本も走らない。
信号機もない。
公共バスも走らない。
それほど広くない村内には標高差が約500mもあって決して暮らし易い場所とは言えないかも知れない。
それでも私にとって泰阜村は再び、何度でも訪れたくなる場所となった。
なぜか?
きっと何もないから良いのだ。
古き良き山里はそこに居るだけで心穏やかになれる、そんな気がする。