「世界らん展2014」開催前日となる2月14日内覧会へ行ってきました。
2014年「世界らん展」のテーマは「都会の真中の楽園」。「楽園」の言葉そのまま、らんの花と香りに包まれたひと時を過ごして来ました。
ディスプレイ部門のらん花たち
「写真とは如何に風景を切り取るか」ということ。
最近、写真のことを勉強するようになって意識するようになったことです。
これまで「世界らん展」で花の写真を撮る場合、「日本大賞」受賞など話題になった花ばかりに注目していたのですが、大掛かりな展示物一部、脇役に過ぎなかった小さな花であっても、感性の赴くまま切り取ることで主役になるのよね。
光に透ける様子を切り取りました。
▲重なるように花を咲かせる胡蝶蘭。
全体「和」をモチーフとした素朴なデザインは高校生10代が作ったとは思えない作品でした。農業高校生徒が作った大きなディスプレイの一部、鏡のように映しだされた花を切らせて頂きました。
この作品に限ったことではないのだけど、大きなディスプレイを丸ごと写真に収めることは難しいですね。まぁ花の場合、香りまでは表現出来ない。限界があるのですけどね。毎年、らん展へ足を向けてしまう理由です(笑)。
特別展示「知られざる胡蝶蘭」
▲葉の大きさは長さ約 50〜60cm、長いものになると1mに及ぶことあるとか。胡蝶蘭では最大の葉を持つと言われる「ギガンテア」です。
特別展示
会期中、特に週末ともなると1時間待ちは覚悟。入場できたとしても多くの人でごった返していることが多いです。
今回は内覧会であったこと、更に大雪で帰りの足が危ぶまれる状態だったことで帰宅する上では苦労も、らんをゆっくり鑑賞するには幸いして、拍子抜けするほどスンナリと入場、花を観ることが出来ました。
▲花に比べて葉が大きいです。
胡蝶蘭の原種
特別ブースでは胡蝶蘭の原種もたくさん展示されていたのですが、原種となる花はどれも小さめでした。
普段、私たちが目にしている胡蝶蘭ですが、交配を繰り返すことでどんどん花は華やかに大きくなっていったのですね。
青い胡蝶蘭
▲2013年1月に発表、世界らん展では初出展。遺伝子組み換えによって開発された「胡蝶蘭」です。少し紫がかった青といった印象でした。
ツユクサから取り出した「青い花を咲かせるための遺伝子」を市販されている桃紫色を咲かせる品種に導入して作ったそうです。
空の青、海の青・・・届きそうで決して届かない青に焦がれ生まれた「青い胡蝶蘭」ですが、来場客にはやはり手の届かない場所であるガラスケースに収められていました。
▲「青い胡蝶蘭」誕生の道のりには、同じ青い花を咲かせる「パンダ」との交配を試みるも上手く行かなかったとのこと。
原種交配より数多くの種類が作られるようになった胡蝶蘭ですが、考えてみると青色のものは今までありそうでなかったのですね。
胡蝶蘭としては初めて見た「青」でありながら、子どもの頃に摘んで遊んでいたツユクサのことを思い出していました。
花アーティスト
花アーティストによるディスプレイです。暗闇に純白の光が灯るように浮き立っていました。
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