東京で45年ぶり27cm積雪となった2月8日翌朝、電車ダイヤがまともに動くとは到底思えない中、雪景色を求めて長瀞宝登山まで遠征してきました。
写真:7:40am 東武東上線 いつもは混雑している池袋駅ホームも閑散としていました。
電車が動いていれば長瀞へ向かいます。
ナンタって45年ぶりの降雪量。私を含む参加メンバー4人誰もが翌朝何がどうなっているかなんて分からない中、前日夜にメンバー間で下された最終判断は「自己責任」にて長瀞へ向かうということでした。
「自己責任=自分で判断しましょう」という事なのだから参加メンバーに「どうしましょう~(悩✕100)」なんて甘える訳には行かないよなぁと思いつつ、遠足前日の興奮からなのか朝4時に起床。鉄道運行状況を確認すると「あらら・・秩父鉄道は始発より全面運休」とのこと。
「何時頃、動くのかなぁ・・・」
列車運行のことも、雪のことも、皆目分からない私は結局、自分で己判断することが出来ず、埼玉在住&何事にも長けている友だちへ助言を求めて早朝よりメール。
「そうか秩父鉄道とまっちゃったのね。斜面だからね、山を走る列車は一度止まるとなかなか動かないと思うよ。」
埼玉県友だちに助言を受けて俄然、自信を付けた私は参加メンバー宛「秩父鉄道運休なので今日は中止ですかね。」とメーリングを流そうとしたタイミングで参加メンバーより「寄居に向かって東武列車に乗っています。」とのメーリングを受信。
「あら、出発している。」
ここで自己責任、自己判断の言葉が再び頭を駆け巡る(笑)。
- 出かける準備は出来ている。
- 「雪のち快晴」これ程、素敵な日に出かけない手はない。
- 山が私を呼んでいる(と思う)。
「やっぱり行けるところまで行ってみようかな。誰にも会えなかったら何処か雪景色を写真に撮って帰っても良いし。」
家を出る直前、5分前まで悩みに悩んでいたことが嘘みたい。「20代の頃、放浪に近い旅をしていた頃は毎日がこんな感じだったよね・・・」など思いつつ、列車に乗るため家を出ました。
かくして、普通であれば本来であれば絶対に中止となる筈の旅計画は物好き4人によって決行されることになりました。
8:44am 東武東上線車窓より。池袋より1時間経つと車窓より山容を眺めることが出来るようになりました。やっぱり出てきて良かった。ワクワクしてきました。
9:08am 10分遅れで東武線の小川町駅にて。
先に列車に乗っていた参加メンバー2人が待っていてくれました。一時は「一人でも頑張る!!」と思ったけど、やっぱり連れが居ると安心ですね。
9:25am 寄居駅にて。抜ける青空に白銀の世界。宝登山蝋梅(ロウバイ)を鑑賞するにはこれ以上の材料はないとのだけど・・・。
あぁ無情。秩父鉄道案内に「全面運休」のお知らせが貼られていました。
「秩父鉄道は当分動きそうにない。」寄居到着前に参加メンバーが調べてくれていたので分かっていた、でも一応ショックです。
9:51am 寄居駅前にあった観光案内所にて。メンバー待ち~次の目的地となった「かんぽの宿」送迎車が来るまでこちらでお世話になりました。
紆余曲折も旅のうち。
「かんぽの宿へ行っても写真を撮る場所はないよ。断ろう。」
「どうやらかんぽの宿送迎車は自分たちの為にやって来るらしい。」
「こうなったら後には引けない。かんぽの宿へ行くしか無いよ。」
「送迎車で駅まで送られてきた人が居たから、自分たちの為だけってことはないよね?」
「じゃあ断っても問題ない。」
かんぽの宿へ「行く・行かない」で紆余曲折すること多分10分以上。
秩父鉄道が動いていない。
何時になっったらタクシーが来るか分からない。
「温泉に入れるし、今日ならランチバイキングも食べられるわよ。」
観光案内所のおばちゃんに促される部分も大きかったかも知れません。
「周囲に歩けるコースもあって池もあるらしい。」
結局、かんぽの宿へ行く事になりました。何たる行き当たりばったり(笑)。でもこういう旅、好きです。
▲10:47am送迎車に乗ってかんぽの宿へ来ました。
かんぽの宿にあった雪だるま。誰でしょう?
初志貫徹、目指すはやっぱり宝登山
かんぽの宿に到着後、周囲を巡って温泉に入るハズが再び予定変更。
かんぽの宿フロントで周囲の道案内を訪ねるついでに長瀞の様子を聞く内に「かんぽの宿から長瀞へのアクセスが意外に簡単かも知れない。」ということが判明。
- 宿から長瀞までタクシーに乗っても3000円程度。
- 1時間程度待てばタクシーを呼べる。
「なら初志貫徹、やっぱり宝登山へ向かおう。」
11:42am 二転三転したけど、かんぽの宿よりタクシーに乗って長瀞までやってきました。
思いの外、タクシー迎車が早く到着したとは言え、東京池袋より寄居駅に到着したのが9:30分頃。普段であれば寄居より長瀞まで30分かからない所を2時間以上掛かって、自宅から長瀞まで考えると約半日費やしてようやく目的地まで到着しました(苦笑)。
11:44am タクシーを降りて一路、ロープウエイ乗り場へ向かう。秩父地方前日の降雪量50cm弱だけのことはあります。休日だというのにバスツアー客の姿も見当たりません。
▲東京から半日かかって長瀞まで来たとは言え、休んでばかりいたので疲れてはいないのですよね(笑)、一面、銀世界の中をワクワクしながら歩き始めます。
11:56am 一難去ってまた一難。ロープウエイも止まっていました。
一難去ってまた一難去る。
「まさかロープウエイが動いていないなんて。」
一同愕然。想定外。
50cm降雪程度でロープウエイが止まることは考えられない。どちらかと言うと秩父鉄道が動いていないのだから従業員だって動けないってことなのよね・・・ここまで来て今更だけど何が起こるか分からない45年ぶり大雪に思い知らさることになりました。
しかし!!!運命は私たちを見放しませんでした。← 大袈裟(^^;
ロープウエイ手前で除雪作業をしていた男性がロープウエイ乗り場の人に尋ねてくれたおかげか、ロープウエイ乗り場に到着した頃には私たちの到着を待ってましたの如くロープウエイの試運転を始めてくれたのです(喜)。
12:23pm ロープウエイ乗り場へ到着後更に約30分待ってロープウエイの往復チケットをゲットしました。
12:30pm 長かった!!この日始発となるロープウエイ「もんきー」に乗りました。
12:39am ロープウエイを降りて宝登山の蝋梅園へ向かます。
12:47pm この辺りの道も除雪していたのでしょうね。
12:48pm 宝登山道標近くにて。
「この辺りに陣取ろう」ということになりました。
蝋梅撮影後に歩く予定だった長瀞ハイキングコースもすっかり雪の中。
こんな状態なので低山と言っても簡単には歩けませんね。
蝋梅(ロウバイ)の花は残念ながら三分咲きと言ったところでしたが、普段の週末であれば大混雑の蝋梅園にあって、訪れる人もいない中、貸し切り状態。ゆっくり蝋梅(ロウバイ)の花を撮影することが出来ました。
抜ける青空、モノトーンの冬山に灯るように咲く蝋梅の黄金色。
家を出る前、想像したとおり静かな雪景色が広がっていました。後半へ続きます。
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